(ナイル川の夕日)
はじめてエジプトを旅したときに浮かんできた、私のたましいのストーリをお話しします。(ファンタジーとおもって、お楽しみくださいね)
あれは地球の時間にして、2万5千年と少し前のこと。
私は見渡す限り、すべてが黄金色の世界から、地球へやってきました。
この黄金色は、私たちの星でつくられる特殊な合金で、決して腐食することがなく、意識でどんな形にでも、どんなものにでもなる金属でした。この黄金色の金属を使って、私たちの星のすべてのものが作られていました。建物、乗り物、家具や日用品、街全体もすべて。
この星の住人たちはヒューマノイド型の存在で、この金属を誰でも自由に使うことができました。
あるとき、この星の人たちは、この金属にたましいを移すことで、永遠のいのちを得られると気づきました。そしてみんな次々とヒューマノイド型のボディを捨てて、金属になってしまいました。
私は金属になるのを望まなかったので、この金属で一人乗りの宇宙船をつくって、この星を離れました。このとき私がつくった一人乗りの宇宙船は、まるで黄金のボディスーツ(全身タイツ)のようなものでした。
宇宙船と言っても、地球の意識だと時間をかけてある地点からある地点へと移動するイメージがあると思いますが、実際には瞬間移動です。だからボディスーツという表現が合っているのかもしれません。
こうして私は、黄金の星から、地球へやってきました。
実際には、黄金のボディスーツをまとった直立不動の格好で、いまエジプトと呼ばれる場所の、北の海岸の砂浜に、足から刺さりました。
その頃の地球は、まだ地球外から宇宙の存在たちが、ある程度自由に行き来している世界でした。地球はまだ、調和の世界でした。
そこから地球は分離の世界へ向かうことが決まりました。
私は黄金色に光り輝いていたので、地球の人たちから神と思われ、崇拝されるようになってしまいました。そんなつもりは全くなかったので、とても困り、やめてもらうように話して、対等な存在であることを何度も伝えましたが、分離の世界への移行が進むにつれて、地球の人たちによる信仰は、どんどんエスカレートしていきました。
分離の世界への移行が進むにつれて、私たちの星の金属の奪い合いが始まり、地球人同士で争いが起こりました。この金属が地球ではつくれないとてもパワフルで希少なものだったので、権力の象徴として地球人にとってとても魅力的だったからです。
私は自分の存在と、自分が持ってきた金属が、これほどまでの混乱と争いを引き起こしたことを、とても残念に感じながら、このときの地球での人生を終えました。
というのが、このとき旅の仲間たちのサポートを受けて、私が思い出したたましいのストーリーです。
そんなこと、ちょっと簡単には信じられない…
とおもっている、疑い深い私に、このあと驚きの出来事が起こります…